エビデンスの紹介:主要研究の要点を医師がやさしく整理。
自然周期内膜厚と妊娠率医師解説
子宮内膜の厚さ(EMT: Endometrial Thickness)は、胚移植の妊娠率を左右する重要な要素の一つです。 しかし「自然周期」に限定した場合、その意義や閾値はホルモン補充周期とは異なると報告されています。 本稿では、自然周期におけるEMTと妊娠率の関係を検討した主な研究結果を整理します。
以下は、自然周期での内膜厚と妊娠率(LBR)を報告した代表的データの一例です。
※ただし年齢・胚の質・黄体機能などの条件により個別差があります。
自然周期における子宮内膜厚は「7mm未満では低下」「9〜12mmが最も良好」という傾向を示します。 これはホルモン補充周期と共通する部分もありますが、自然周期では個体差がより顕著です。 EMTは「指標のひとつ」であり、他の因子とあわせて総合的に判断することが重要です。
多くの研究で9〜12mm付近が良好な傾向です。8mm未満では成績低下が見られることがあります。
自然周期は内因性ホルモンで内膜が発育し、生理的パターンを取りやすいとされます。補充周期は投与量やタイミングの設計が重要です。
自然周期では15mm超でも明確な低下が示されない報告が多い一方、個別要因により解釈は変わります。
睡眠・運動・栄養・喫煙対策など生活習慣の最適化が基本です。医学的対応は担当医と相談して選択します。
排卵時期のずれは内膜成熟とのミスマッチを招く場合があります。排卵管理と内膜評価を組み合わせて判断します。