“見通し”を持つことで、心の準備と計画が具体化します。
医師解説累積生児獲得率(CLBR)シミュレーター
体外受精(IVF)を始めるとき、多くの方が「何回で授かれる?」「いつ頃ゴールに近づく?」と不安になります。個人差がある以上、唯一の正解はありませんが、あなたに近い条件のデータから“見通し”を持つことは、心の準備や計画づくりにとても役立ちます。
移植一回あたりの妊娠率は、年齢や胚盤胞のグレードから推定されますが、最終的に妊娠出産というゴールを達成するまでに必要な治療回数と所要期間を事前に見積もるのは容易ではありません。「どのくらい時間がかかるのか?」を先に知っておければ心構えになります。その要望に応えるのが、本シミュレーターです。
※予測は将来の結果を保証するものではありません。新しいタブで開きます。
当院サイトのモンテカルロ・シミュレーター(年齢やAMHなどを入力)では、出産到達までの目安の期間や必要になりうる採卵・移植回数を確率的に見積もれます。
累積生児獲得率(CLBR):治療の継続に伴い成功確率が積み上がるS字カーブ。初期は緩やか→中盤で上昇→やがて頭打ちへ。
成功時期の分布:どの時点で成功が多いかを可視化。序盤での達成が多いケースもあれば、一定の積み重ねを要する場合も。
さらにスケジュール制約も反映:
・採卵〜凍結:目安約1.5か月(PGT-Aありは約2.5か月)
・移植周期:約1か月
・保険診療のルール(凍結胚が残る間は次採卵不可 など)
実際の流れを「採卵 → 移植 → 移植 → 採卵 → …」と時系列で積み上げ、トータル期間を試算します。
ART開始年齢 / AMH、成熟卵獲得数(平均) / 胚盤胞到達率、euploid割合 / PGT-Aの有無 / 移植制約 など。検査結果やこれまでの治療経過に合わせて調整すると、より自分ごと化された見通しになります(関連:AMHとは?、内膜の厚さと妊娠率)。(関連:不妊治療はいつから始めるべき?)
シミュレーターは予測であって保証ではありません。大切なのは、結果を“作戦会議の共通言語”にすること。
先が見えない不安を“見通し”に変え、パートナーと前向きな計画を立てるツールとして使ってください。
個人差があります。累積でみると、胚数・euploid率・移植あたり成績の掛け合わせで到達確率が変わります。
主に採卵で得られる卵(胚)数に影響します。年齢は胚の質(euploid率)に影響。両輪で戦略を。
検査で現在地の把握 → シミュレーションで方針比較 → 治療と生活設計をすり合わせ、最短距離の計画を。